東莞出張中に寄ったスタバで見つけた、東莞のシティマグ。

誰よ。

と思いつつ購入。
事務所で同僚に聞いたらビックリ、林則徐、と言うんですよ。
え~このハゲで労働者ぽくてポセイドンの槍を持っている(笑)おじさんが林則徐?
うそーん。
~ 林則徐とは ~
清朝時代、中国でアヘンが蔓延しているときに、欽差大臣として国の全権を担い、広東省にアヘン撲滅のためやってきた役人です。
アヘンの没収は勿論、賄賂を厳しく取り締まるなどして、役人の緩みも許しませんでした。
没収したアヘンは全て池や海に沈めて無効化させる徹底ぶりです。
このことが、アヘン輸出で莫大な利益を得ていたイギリスの怒りを招き、アヘン戦争が勃発しました。
後のイギリス首相となるグラッドストンが、国会で「非正義の戦争」と非難しましたが、結局イギリスは開戦し、勝利しちゃいました。
(正義でも勝たない悲しい現実)
林則徐自身は、戦争が始まってすぐに、イギリスの海軍にビビった時の皇帝に罷免させられました。
ウィグルに飛ばされる左遷付きだったのですが、左遷先でも善政を敷いたため、そこでも民衆からの支持を集めます。
近代史に登場する一番最初の救国の英雄として、今なお尊敬される人です。
昔の中国にはこんなに立派な人がいたんですよ( ´ー`)
それで私は、林則徐の赴任地は香港だと思い込んでいたのですが、東莞だそうです。
林則徐を記念した博物館や、アヘンを投げ捨てた「虎門大橋」、イギリスの密輸商人をビビらせるために設置した「砲台跡」など、なんとまあ盛沢山。
これは行かねば…、ということで行ってきました。
行き方は、地下鉄で「虎門駅」まで行き、そこからタクシーで20元です。
銀城ホテルからなら、バスで1時間半かかりますが、博物館前まで1本で行けます。


入場は無料でしたヨ。
早速中へ入ると、

出た!スタバのハゲ親父ども。
この後ろに、

絶対林則徐と言い切れる銅像あり。
ハゲ親父どもは何なんだろう?
アヘン戦争時代を象徴するモニュメントかなあ。
博物館内へ。

撮影禁止と言われたので撮っていないのですが、林則徐記念館というより、アヘン戦争記念館でした。
幼少時代とかどーだったのよ?
という疑問が解決しない。
ただ、嘘か本当か知りませんが、当時アヘン反対を唱えていた白人系の人達は、けっこう多かったらしいです。
その反対組織の紹介などは、興味深かったですよ。
東莞は他にも、抗日戦争で有名な土地でもあるらしく、抗日ヒーローたちも展示されています(;^ω^)
当時中国を支配していたのは日本だけじゃないし、イギリスだってこんなにひどいことやったのに、日本に対してだけいつまでもあーだこーだ言うんじゃないよ。
林則徐が当時設置した砲台も、博物館にありました。

アヘンを沈めて無効化した池の1つも。

池があるから、横に博物館を作ったのかな。
同行者がいたので、虎門大橋や砲台跡には行けなかったのですが、アヘン戦争絡みの展示は面白かったです。
あのマグカップのハゲ親父どもは、結局なんなんだろうね。
もしかしたら抗日関係者?
そう思ったら捨てたくなってきた件。
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