早稲田~高田馬場は都内有数のラーメン激戦区だ。
栄枯盛衰が激しく、ここに住みついて15年強の間、一体どれくらいのラーメン屋の旅立ちを見送ったことだろう。
ここ数年ブームになっている鶏白湯について、高田馬場近辺限定で書いてみる。
まず、鶏白湯が食べたいと思った時に浮かぶ店は、4つ。
・蔭山
・三歩一
・鷹流
・我羅奢
もっと沢山あるし、有名な店が外れているのは、嗜好に合わないためだ。
美味い、不味い、ではなく、好みではない。それだけの話。
★蔭山
自由が丘の中華の名店が、高田馬場に麺のみで出店。
店内はどことなく高級感漂い、他のラーメン屋とは空気が異なる。
馬場にとっては貴重なお洒落店舗なのだ。
看板メニューは、濃厚な鶏白湯である。

白衣の兄さんがサーブ
スープは濃厚だが、くどさが無く、丁寧な仕事ぶりがうかがえる。
途中でレモンを絞ることで味サッパリになり、これもたまらない。
最後に一口ご飯を投入すると、昇天してしまう。
麺の量は馬場にしては少なめだし大盛ボタンもないので、学生受けは少々難しいかもしれないが、会社員や近隣住民の心をガッチリ掴んでいると思う。
美しい濃厚鶏白湯が食べたい時、もしくは女友達との麺ご飯時にチョイス。
★三歩一
学生から作業着のおじさん集団まで、ありとあらゆる男性諸氏を見かける、いわゆるラーメン屋らしいラーメン屋。
こちらも濃厚鶏白湯を出している。

途中から自家製ラー油をたっぷり入れるのが好き
蔭山の鶏白湯から気品と繊細さを根こそぎ取り除いたらこうなる、というのが正直な感想。
いつも食べながら、鶏が死んでスープになるまでを想像してしまう。
だからと言って不味いわけではなく、都会の貴公子を愛するか、田舎のおじさんの漢気に惚れるかはアナタ次第、といったところ。
あのバンカラに触れたくなったときにチョイス。
★鷹流
貴重なアッサリ系鶏白湯のお店。
濃い味が当たり前のラーメン界にありながら、あえてのコレだ。
客層は学生と地元民が半々くらいか。
澄み切ったスープから滲み出る鶏の旨味が胃に優しい。

ダイエット中の私もアナタもOK
鷹流の魅力は豊富なメニューだ。
鶏白湯の他にも、鶏白湯つけ麺、しょうゆラーメンひしまる、野菜たっぷりのサラダ麺、唯一のこってり系バカ麺と、お勧めメニューが多数ある。
近隣住民にとっては、食堂代わりになるお店なのだ。
飲んだ次の日や、知人からアッサリ系をリクエストされた時、減量中なのにどうしても夜ご飯を麺にしたい時、お腹がすいたけど食べたいものが浮かばない時にチョイス。
★我羅奢
こってり系の鶏白湯か。
蔭山と鷹流を並べたら、3分の2ぐらい蔭山寄り。そんな印象。
ここの魅力は、何と言ってもきさくな店長だ。
基本的にそっとしておいてくれるが、他に客がいない時に声をかけると、馬場のラーメン事情などを色々話してくれる。
それを狙って人がいなそうな時間に突撃する、まさにパブ代わりに使っている店だ。

鶏白湯の画像がなかったので、大好きだった限定パクチー麺
年に2回ぐらいしか行かないのに、店長さんは顔を覚えていてくれている。
私が言うのもなんだが、限定麺の中にものすごい個人的ヒットが何点かあるため、近場の方には足繁く通って欲しいお店だ。
鶏白湯も勿論美味しいよ。
美味しいよ。
美味しいよ。
大事なことなので3回言いました。
人恋しくなったらチョイス。
人生色々ラーメン色々、馬場に暮らせて本当に良かった。
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