中国史上唯一の女帝となった武則天を、中国一の美人女優として名高い范冰冰が演じています。
(日本人は、中国のドラマを見ている奇特な人じゃないとファンビンビンなんて知らないと思うんですけど、中国人は世界中の人が知っている大スターだと思っているから困る。
私も中国に来るまで、誰それ、だったし)
以下ネタバレです。
~ 武則天とは ~
唐の全盛期を築いた皇帝太宗の後宮に入った美女である。
新唐書には太宗から名を賜ったものの寵愛を受けた記載がなく、太宗の死去と共に尼寺に入れられている。
太宗の息子で後を継いだ高宗は、太宗の生前から父の女性であった武媚(武則天の名前)に惹かれていた。
そのことを知った高宗の正妻である王皇后は、後宮で粛妃が皇帝の寵愛を一身に受けていることを妬み、武媚を還俗させて粛妃と寵を競わせようとする。
還俗させてもらえた武媚は、持ち前の賢さで粛妃どころか王皇后まで蹴落とし、自ら皇后に納まる(王皇后を罠にはめるため、自分で生後間もない娘を絞め殺した)。
そんな武媚にぞっこんの高宗は、持病もあり、次第に政治を武媚に手伝わせ始める。こういった経緯から、彼女は高宗の死後も政治にかかわり続け、終にわが子を退位させて自分が帝位についた。
卓越した政治力と出自を問わない抜擢で、武則天の治世は民にとっては恵まれた時代だった。
が、内には男寵を可愛がることで反発を呼び、退位させた我が子に帝位を追われたり、内部告発有りの恐怖政治をひいたりと、宮廷内部は超カオス状態。
前振り長い(-_-;)
これでもだいぶザックリ。
ところで、これを読んで武則天の人生はどの辺が面白いと思いますか?
私は断然尼寺から還俗して、王皇后&粛妃を倒し、帝位につくあたりまでだと感じています。やり方はどうあれ、美人で天才的な頭脳と政治力を持った武則天は、まぎれもなく(ダークヒロイン的に)強くて賢い上に美しい、超超超カッコイイ女性。
そんな彼女が見られるとwktkしながら見ていたのですが…。
全96話なのに、61話まで太宗が生きているんですよ!
こいつが死んでからが面白いのに…。

こいつが死んでからが…。

実際、武則天が太宗から本当に寵愛を受けていたとしても、彼女の人生のハイライトはそこじゃないでしょうが。
61話までは後宮のごたごたが描かれており、太宗が武則天を可愛がったり、女同士の争いがあったりで。
もういいから早く皇帝死んでくれと。

たぶんね、たぶんですけど、武則天が一番若くて美しい時代を范冰冰のために長く撮ったのかなあと。
(范冰冰プロデュースなので)
普通の後宮ものならこれでもいいけどさ、武則天のドラマだぞ?
尼寺から還俗後はこんな感じ

子供が死んで、

王皇后と粛妃に罪をなすりつけることに成功

皇后になって、

政治を表向きにも見始める

長男を溺愛していたけど、

自分の姪っ子に殺されてしまったので、

殺し返す

あまりに跡継ぎが馬鹿なので、

自分が帝位についちゃう。

男妾を作って

後宮もウハウハの皇帝生活を送るも、

馬鹿息子がキレて男妾を殺害

同時に退位を迫られ、政治から退く。

最終回の武則天と張大人の会話がすごくいい

皇帝が誰であれ、重要なのは民百姓の幸せである。
が、あのような馬鹿(皇太子。日本の徳仁じゃないヨ)を帝と仰いで、果たして民が幸せになれるか。
後半(というかほぼ最後のほう)面白いでしょ!
脚色が入りまくりで、武則天が良い人に描かれすぎているきらいがあるけど、范冰冰の武則天はなかなか良かったです。
キリッとした美女がよく演じられています。
ただ、尼寺に入るまでがほんと長すぎるし、こんな善人じゃないでしょwwwwと大いに突っ込みをいれたくなるので、「武則天のドラマを何か見たいな」という人には薦めないです。
范冰冰のファンが見るならいいんじゃないかね。
▼Amazonの動画視聴で全話見ることができます!
武則天-The Empress- (字幕版) オススメ中国時代劇は、別サイトでまとめています。
★中国時代劇★
Comment